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映画「夜明け」完成披露試写会!

柳楽優弥主演映画「夜明け」の完成披露試写会が11/5(月)スペースSF汐留にて行われ、監督、キャストと共に柳楽が登壇した。

同作は、是枝裕和監督や西川美和監督が立ち上げた制作集団「分福」の広瀬奈々子さんが、自ら書き下ろしたオリジナル脚本を映画化した監督デビュー作。 本名を明かせない秘密を抱えて逃れてきた青年・シンイチ(柳楽)と、彼を偶然助けることになった初老の男・哲郎(小林薫さん)が徐々に信頼関係を築いていく中で、哲郎の抱える過去も明らかになっていくという物語だ。

ある日、川辺を歩いていた哲郎は、水際に倒れていた青年を見つけ、自宅で介抱する。一人やもめの哲郎の家で、彼は「シンイチ」と名乗る。やがて哲郎は自らが経営する木工所にシンイチを連れて行き、技術を教え、周囲も彼のことを受け入れていく。しかし、シンイチは本名を明かせない、ある秘密を抱えていた。そして、哲郎にもまた決して忘れられない過去があった――。

是枝監督作品『誰も知らない』でデビューを飾った柳楽が、同作で是枝監督の愛弟子である広瀬監督とタッグを組んだことについて、「最初は目がキレイな方という印象でした(笑)。是枝監督の監督助手というポジションをずっと務められていたので、お話をいただいたときにすごく興奮しました。最近はキャラクター性の強い役柄を演じることが多かったので、久しぶりに内面を丁寧に描くようなテイストの映画に参加することができてありがたかったです。広瀬監督の初監督作品に出演できてとても光栄です。」とコメント。

自身の役作りについて聞かれ、「リアクションが多い役なので、現場でしっかり出来るようにあまり事前に考えすぎず、広瀬監督やキャストの皆さんと話しながら作り上げていきました。役柄や作品自体に明確な答えというものがあるわけではないので、その中で映画として面白いものになったらいいなと信じながら演じていました。広瀬監督を本当に信用していたので、いい作品になって良かったと思います。」と語った。

柳楽が撮影現場で広瀬監督の“あること”を真似ることで周囲から褒められたというエピソードが上がり、「初監督作といわれるものは、監督の性格が少し主人公に投影されている気がしていて、広瀬監督の雰囲気に少しでも近づけたらと思い、広瀬監督は笑顔がとても素敵なので真似をしていたら、最近“笑顔いいじゃん”と言われることが増えてきたのでこれはラッキーだなと思いました(笑)。」と明かした。

その後、サプライズとして是枝監督からのメッセージ映像が流れ、“優弥は僕にとって非常に特別な役者さん。10代の映画デビュー作で出会って一緒に作品を作って、20代で僕のそばにいたスタッフが優弥の主演映画を撮るというのは皆さんが考えるよりずっと感慨深い。30代でまたタッグを組んで映画をという話がちらほら出てきたりもしているので、早い時期にコラボレーションが実現すればいいなと思う”と語られる一幕も。メッセージを受け柳楽は、「是枝監督のもとでやられていた広瀬監督の作品に一生懸命挑んで良かったと思いました。選ばれる立場なので、選んでいただけるようにこれからも頑張りたいと思います。」と笑顔を見せた。

最後に、「是枝監督も仰っていたように「誰も知らない」でデビューし、それが僕の中で派手なデビュー作になったので、どうすればもっといい俳優になれるんだということを考えたりした10代でした。今回そういう自分が経験したかっこ悪かったりする感情をしっかりと広瀬監督のもとで演じることができればいいなと思っていて、僕の中で特別な思いがある作品です。また、作品のテーマとは別に僕が芯としていたものは生命力で、それを大事に演じましたので、どうかいろいろな感想を持っていただけたら嬉しいです。本日はありがとうございました。」とメッセージを送った。

映画「夜明け」は2019/1/18(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー。
ぜひご期待ください!