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主演映画「最後の命」初日舞台挨拶!

柳楽優弥主演映画「最後の命」が11/8(土)公開初日を迎え、新宿バルト9で行われた舞台挨拶に柳楽が登壇した。

同作は、「第133回芥川龍之介賞」受賞後、アメリカで「デイヴィッド・クディス賞」を日本人として初受賞したほか、ウォール・ストリートジャーナルが選出する「年間ベスト10ミステリー」に二年選出されるなど、世界で注目を集める作家・中村文則氏の初の映像化作品。
今年10月に開催、若手の監督、プロデューサー、俳優を発掘・紹介することを目的に掲げ、普遍的なテーマを扱った作品を選定する「ニューヨーク・チェルシー映画祭」では、日本人初となる最優秀脚本賞受賞という快挙を成し遂げている。

幼少期に犯罪に巻き込まれた明瀬桂人(柳楽)と冴木裕一(矢野聖人さん)。大人になった桂人は記憶に苛まれ、人と肌を重ねる事に穢れを感じるようになっていた。
最低限の人との関わりの中で生きる彼の元に、ある日、冴木から高校を卒業して以来の連絡が届く。そして、二人が再会した夜、桂人の部屋で顔見知りの女性が殺されるという殺人事件が発生。桂人は取り調べのなかで、冴木が指名手配中の容疑者であることを知る。
穏やかな高校生活を送っていた様に見えた、あの頃の桂人、冴木、そして恋人の香里(比留川游)。
一つの殺人事件によって、心の奥に隠してきた歪んだ彼らの人生が炙り出され、ラストに明かされる衝撃の真実。
“最後の命”この言葉が意味するものとは。絶望の果てで生きる希望は見付けられるのか―。

幼少期に巻き込まれた事件の記憶に傷つきながら生きる主人公・明瀬桂人を演じた柳楽へ、原作者の中村さんより“怯えと優しさがある桂人。少ないセリフで内面を表現していて天才だと思った”というコメントをいただき、「嬉しいです。最近、アイヌと和人のハーフや、ストーカー、喧嘩が強い人など、キャラクターの濃い役が多かったのですが、桂人は僕がデビューした頃に演じていた、原点に近い役柄だったという意味で新たなチャレンジでした。初日に監督から“桂人は自殺に憧れているんです”と言われヘビーだなと思いましたが、だからこそ覚悟を決め、作品に対して魂を込めて挑みたいという気持ちになりました。」と思いを語った。

撮影現場は作品の内容もあって和気あいあいとした空気ではなかったが、その分、打ち上げは盛り上がったとのことで、「撮影では全然話せなかったので、“話したかったんだよ”とハグしたりして…(笑)。」と柳楽が話すと、中村准平監督が“1日では足りなくて3日間位連続で打ち上げをして、撮影より大変だった”と笑いも交えながら振り返っていた。

そして最後に、「24歳のガキが言うと変に思われるかもしれないですが、生きることって楽しいことばかりじゃなくて苦しいこともあって、その中のふとした瞬間に良い出来事が起こると、小さいことでも幸せを感じることができるんです。そういうことに鈍感にならずに、小さな幸せを感じていきたいですし、今回のキャラクターたちは真っ暗なトンネルを出口を探しながら歩いていきますが、最後には光が射しこんだように僕には思えたので、一人でも多くの方に感じていただけたら嬉しいです。本日はありがとうございました。」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

映画「最後の命」は、新宿バルト9他、絶賛公開中。
ぜひ劇場でご覧ください!